理事長挨拶

三好の豊かな森林を未来に引き継ぐ

 徳島県の西端、四国のほぼ中央に位置する「三好市」は、総面積の90%が森林で、そのほとんどが、植林後50年から60年が経ち、木材として使える時期を迎えています。これまでの木を育てる山づくりから、伐って・使い、植えて、育てる「循環型林業」を推進し、森林の持つ多面的機能の持続的な発揮が重要となってまいりました。
  
 本市では、森林環境譲与税や森林経営管理法の創設に合わせて、2019年6月に三好市森づくり条例を制定し、2020年3月に三好市森づくり基本計画を策定いたしました。
 この度、三好の豊かな森林を未来に引き継ぎ、持続可能な社会を作るために、森林林業を持続的に発展させる経営と、多様で効率的な施業を可能とする現場の技術や技能を持った人材育成を目的とした三好林業アカデミーの設立および運営のための「一般社団法人三好林業イノベーションセンター」を設立いたしました。
 森林資源を活用した、森林・林業・木材産業の成長産業化と、持続可能な森林の経営「グリーン成長」への取り組みは、2050カーボンニュートラル、さらにはSDGsの達成に向け、注目が集まっています。

 地域の実態に即した森林整備の促進から、「もり」「まち」「ひと」の関係性の再構築、地域資源である森林・木材を、私たちの生活に取り入れ利活用を促進することで、地方創生に繋げてまいります。

2023年6月28日 理事長 高井美穂